一生交わらない世界。信用金庫のある風景。

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人生も数十年やってると大抵の事は知ってる。自分が行ったことない、やったことない事でも、まぁ、予想がつくと言うか。

東京に長く住んでたけど、大阪の事はわかるし、福岡のこともわかる。マンション暮らしが長いけど、生まれは一軒家暮らしだし、双方のメリットデメリットもわかる。地方都市生まれだし、田舎移住経験もあるし、海外に住んだ経験もある。

そんな物知りな私にも知らないことがある。わからないことがある。そこには決して交わらない世界が存在する。

信用金庫の存在する世界

信用金庫。今回諸々の状況から信用金庫で口座を作らなければ行けなくて、しかも定期的にお金が振り込まれるため、引き出したり、振り込んだりという作業が発生することになった。

もちろん信用金庫という名前は知っている(そういえば昔口座を持ってた)。全国のそれぞれの地域に根ざした信用金庫、いわゆる「しんきん」というものが存在し、地域企業の支援であるとか、まぁ銀行と同じ役割を果たしている。ということは知っている。しかし私はその何たるかをわかってはいなかった。

銀行の完全劣化版。銀行だってイケてないのに。

しんきん。私はその存在を完全に過小?過大?評価していた。せいぜい小さい銀行、ぐらいにしか思っていなかったのだ。

で、ここで口座を作る。段取りがめちゃくちゃ悪い。何枚もの資料に何度も名前と住所を書かせる。いやいや、さっき書いたよ、と心のなかで何度も叫び声を上げる。一応名誉のために補足しておくと、対応は非常に、ひじょうーに丁寧であったことは記しておく(手間をかけるところが違うよ)。

まぁこのぐらいはいいとして、インターネットシステムが問題である。かなりオブラートに包んでいうが、クソである。全く汚い言葉を使って申し訳ない。が、それでは足りないぐらいに時代錯誤の産物である。

正直大手都市銀行ですら無駄だらけで、ユーザー第一主義とは言えない、いけてないシステムを作り上げる集団なのだけど、信用金庫はその更に劣化版であり、ただし、これを使わなければ行けない仕組みというか、インフラが世の中にはあるというその事実に愕然とする。

信用金のある世界のほうが一般的

しかもこの世界は実は都市銀行を使っている世界よりも、より深く国民の生活に根ざしていたという、どうやらそういうことのようです。

東京にいると、都市銀行の支店がない駅なんてほとんどない。三井、三菱、みずほ、まぁどこかしら、下手するとすべての支店が揃っていたりする。ただ一度地方に行けば、その姿を見かけることはない。せいぜい県庁所在地ぐらいか。変わってこの信金達が幅をきかせだす。

別にその事自体は良い。地方に存在する小さな、コンパクトな優良中小企業はごまんとある。ただ信金に限ってはその限りではない。もちろん私は他の信金のことはは知らない。ただこの金融のお硬い社風からどこの信金も大して変わらないことぐらいわかるよ。これが日本の地域経済を支えているのかと思うと何やら言いしれぬ不安にかられる。

一応ここではどこの信用金庫かは伏せておくけども、皆様他山の石とせず、自分ごととして改善していただければと思う次第です。


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