みんな発達障害でいいんじゃないかという現実

思うこと

この記事の中で出てくるサトエリさん、診断の結果、発達障害という事が大学3年のときに判明したとのこと。今思えばそれ以前もだいぶ苦労されたみたいだけど、そのときはなんとか頑張っていたのだとか。

非常に苦労しているし、真面目にその対応をしようとしている。こういう人にやさしい世の中であってほしい、そう思います。

ただ同時にそんなに普通の人と変わらないな、とも思うんです。

誰にでもある”苦手”という名の発達障害

彼女は例えば時間が守れない。雑談が同僚とできない。正確には得意ではない、ぐらいが正しいのかもしれない。ただいずれにしてもこれは社会で生活していくうえでは致命的。

ただし彼女は細かい整理整頓が得意。だから清掃業を選んだらしい。

私は時間は守るし、雑談ぐらいはできる(得意とはいえないけど)。ただ細かい整理整頓が苦手で、上手くできない。

そう考えると整理整頓という軸でいえば私も発達障害といえなくもないような。まぁ整理整頓偏差値で言えば40ぐらいで平均値を下回るからといって障害とはいえないんだろうけど、それでも偏差値50からみた40は少し低いぐらいでも、偏差値70の猛者からしたら偏差値40なんて障害者と何ら変わらないんじゃないか。

でも私にはそれなりにできることもあって、こうやって世の中を生きているけど、別に得意なことで生きているという自負もない。

世間には認知されない、私の出来ないことこと。

結局のところみんなできないこと、得意なことがあって、得意じゃないことが世間で言う常識の範疇から外れていると、病気のレッテルを貼られるだけなのかとも思ったりする。

でも病気のレッテルを貼ってもらえるとそれはある意味幸せで、あぁ自分はこの能力が他の人に比べて足りないんだと、救われたりする。

私の障害その1.過去に思いを馳せる難しさ

実は私が結構気にしている能力の一つが過去のことを覚えていないという事。関連してなのか、人の顔を覚えてない。

例えば、私はフットサルをするのだけど、友人は試合直後に今日の試合の「あのプレーはよかった」、「悪かった」って話すんだけど、私は直後であってもほとんど覚えていない。もちろん覚えているプレーもあるのだけど、会話の中から察するに、友人ほど私の記憶は鮮明ではない。

他にも妻とどこどこに行ったとかいう会話をしても、行った事は覚えていても、そこで何をしたのか、どの道を通ったとか、誰と会ったとか、そういうのものをほとんど覚えていない。というよりほとんど思い入れが無い。

ただ記憶力が悪いかというとそうでもないとは思う。学生時代は暗記系はそれなりに得意だったし、仕事をしていても業務に支障が無い程度に数字などは覚えていられる。

説明するのが難しいのだけど、物事を覚えられないというよりも、過去に対して興味がないということが正しいのかも知れない。ただこれは覚えられないから興味が持てないのか、興味が持てないから覚えられないのかは、いまいちわからない。

私の障害その2。人の行動がすごい気になる

空気を読めるといえば聞こえは良いが、気遣いができるわけではない。自分の行動が人にどれだけ影響しているのかがものすごい気になるのである。

恐らくこの傾向は誰にでもあって、それが無い人、いわゆる社交的、外交的といわれる人は人と話すのが苦ではないし、むしろ活力となって、人が何を思うかなんてきにせずにがんがん動き回れると思うのだけど、私はそうはいかない。

気にしたってしょうがないとは思うものの、表面的に争いを生まないように、その人が不快にならないように行動する。

でも好きでやっているわけではなくて、ものすごいストレス。

病名をつける前に、ルールをつける前に、出来ることをやればいい

結局何が言いたいって、みんな多かれ少なかれ得意不得意があって、もしかしたらその得意度が、不得意度が、尋常じゃない人もいるだろうけど、別に人間一人で生きているんじゃないんだから、苦手な部分は他の人に丸投げしておけばいいんじゃないって話。

私は時間守れるから、時間守る仕事するけど、守れないなら、時間にそこまで縛られない職業だってあるでしょ。

私は整理整頓は苦手だから、得意な人に任せるって、ただそれだけ。

それを全ての能力が平均値越えを求めるって、あんまり意味ない。

最後に

発達障害って病気にすることで、社会に認めてもらえるってのは重要だけど、病気ってだけで敬遠する人がいることも事実。

もっと単純に、「私の能力一覧はこれです」みたいに、出来ること、やりたいこと、出来ないこと、やりたくないことが一覧になってたら、マッチングも楽なのに。

まぁそれを見つけていくのも、作り上げていくのも人生なんですけどね。

とりあえず人生一筋縄じゃいかないってことです。

わっしょい

おすすめ本:成功するのに目標はいらない

ちょっと本の題名が胡散臭すぎるのが難点ですが、内容はきちんとしています。

人間には目標をおいて頑張ることが出来る人と、価値観に重点を置いて頑張る人がいるということを説いています。

どちらが良い悪いではなく、違いの話。

私は目標を置いて頑張れないので、会社組織だと息苦しく感じていたので、ちょっとすっきりしました。

いかにも正論で通っている世の中のルールは、意外とたいしたもんじゃないってこと。

さらりと読めるのでおすすめです。

 


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