おい、年末調整。おっさんだからって何でもかんでも出来ると思うなよ

思うこと

年齢的にも、経験的にも円熟の領域に入ってきた。

高校、大学、はては大学院までクリアし、私の教育レベルはかつてないほど高まっている(だからおっさんなんだけど)。中間試験に、期末試験。入学試験に卒業試験。幾多の試験をクリアしてきた。ついこの前だって40歳を前にして入学試験を受けてきた(この話は長くなる)。

企業戦士として幾多の研修を突破し、それなりのプロジェクトを完遂する力量も備えているはず。ExcelにおいてはVlookupとピボットテーブルを縦横無尽に使いこなし、データの羅列にも怯まない。誰かオファーください。いい仕事します

私生活でも日々高まる責任。

一家の大黒柱としての自覚。

子供も二人目。

父親としての階段を一歩一歩進んでいる。オムツだって替えられるし、離乳食だって作れる(はず)。寝かしつけはできないけど(させてくれないんだもん)、公園で遊ぶのは妻よりも頼りにされている

旅は人としての幅を広げる。

海外数十カ国を訪れ、国内47都道府県を制覇。幸い盗難とか大きなトラブルに遭遇したことはないけど、物理的にガチに死にそうになったことは2度ほどある。関係者に聞いてもよく生きて帰ってきたと言われるレベル。

そう、いわゆるこれが年の功ってやつ。

年末調整の紙きたる。

会社から配られる記入説明用紙。独身諸氏にはその難解さは理解できまい。私も独身のときはせいぜい名前と住所ぐらいを記入していた記憶しかない。そのへんも予め印字されていたので、ハンコ押すだけだったか。

これが結婚して、保険に加入した途端一大プロジェクトへと変貌する。しかも記入を依頼する方はあたかも「普通に、軽くちゃちゃっと記入してくださいね」みたいな軽いテンションである。

説明書を熟読する。まずは昨年からの変更点。そして実際の記入事例。関連書類を集める。昨年から今年にかけて一気に保険関係に加入している。吾輩は一家の大黒柱である。それなりの準備が求められるお年頃。

この辺で事態の深刻さに気づく。これは仕事の合間にちょこちょこっと終わるレベルじゃない。

添付する保険の種類はまちまちなくせに、分類の仕方は3種類。3種類しか分類がないくせに一体何種類の保険がありやがるんだ。学資保険は生命保険なのか?生命保険ってのは命があれのときに、これしてもらうやつのはず。

しかもこれって学資保険なのか。保険種類「こども」って。それは人間を分類するときになんとなく使う言葉で、一応日本では成人って20歳以上だけど、だからって19歳は「こども」ってわけじゃないし、めちゃくちゃ曖昧な言葉じゃないか。

っていうか保険種類「こども」って。手抜きにも程がある。きっと新しい保険の企画会議で、「この保険種類はどうしますかね。」

「学資保険だから、学資ってのも芸がないね」

「ここはもっと広く、一般化を狙って”こども”ってのはどうでしょう」

「君は攻めるね」

「いやいいやそれほどでもww」

あー世の中からくだらない会議を消し去りたい。うちの会社の会議にある大概のどうでもいい会議を無くしたい。

 

こんな面倒な仕事こそシステムで入れたほうが効率的かつ間違いが少ないんじゃないの。それかExcelで入れさせて。手書きは嫌なの。

そして何よりも驚きなのがこれを普通にみんなが文句も言わずにやっているという現実。本当に皆さんこれみんな普通にやっているの?もしかしてどこかに代行でやってくれるサービスとかあるんではなかろうか。

分類は裏面へ

そうは言っても記入せねば終わらない。締切は迫っているのだ。締切を無視しては社畜リーマンとしての自尊心も何もあったものではない。

さて、収入によって、配偶者の有無によって、様々なバリエーションが用意されている。その説明は裏面にあるという。

まず字がちっせー。別にまだ老眼が始まっているわけじゃない。それなのにこの小ささ。加えてどこの計算が目的のものなのか明確じゃない。そして、そして何より肝心の計算式が複雑すぎる。

Aが1以上、1000以下の場合、Box (イ)にはその4で除した数に20,000を足した数を入力せよ、的な説明。

なにこれ。数学の試験なの?言ってくれたら数学モードに入るけど。一応理系で工学部出身だよ。

これみんな普通に記入できているのだろうか。よく分数の出来ない大学生とかって話題になっていたり、会社の同僚でもちょっと面倒な仕事になると「わっかんなーい」みたいな御仁もいらっしゃるのに、この年末調整に関してはそんな声が聞こえない。

みんなもっと声を大にして、こんな複雑な記入用紙に反対の狼煙を上げるべきなんじゃないの。そうやってみんないつも文句ばっかり言っているくせに、ちょっとお金が還元されるとか言われるとへこへこと体制に迎合するんだ。いつだってええかっこしいじゃないか。

実はいい加減じゃないか。始めっから言ってよ

お手上げや。担当の人に説明を求めに行く。

「あぁ、間違ったら特に訂正印とかもいらないんで、取り消し線いれといてください。その辺は適当でいいんで。」

「あぁ、枠に入らない?別に最後の金額だけ合わせといてくれれば、後はこっちでやっときますから全部記入する必要ないですよ」

はぁ。感謝と言えば感謝。でもこれはむしろ徒労感。正式な書類だと思って気張って記入したのに、なにこのざっくり感。めっちゃアバウト。

もうあとはとりあえず還元してくれればいいです。生活はアップアップ。切に還元を希望する今日此の頃。これで追加で支払いとか、泣きっ面に蜂(ちょっと使ってみたかったこの慣用句)。

わっしょい


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