前にも書いたけど、やっぱりこれは何度だって言いたい。
議事録はどこの世界にだってあったし、私だって多種多様な議事録を作ってきたし、目にしてきた。だからその役割も知っている。その上で言いたい。こいつをこの社会から無くしたい。
議事録、それは会議やミーティングでの話し合いの内容を記録する文書。そう、この地味な存在が、意外にも多くのストレスや無駄を生み出しているんじゃないかと、最近ふと思い始めている。じゃあ、もし議事録がない世界があったら、どんな風に変わるだろう?
会議がもっと「今」に集中するようになる
まず思いつくのは、会議がもっと「今」に集中するようになること。記録を取る必要がなければ、参加者全員が話し合いにより深く、より積極的に参加できるようになる。今ここで話されていることに全員が集中することで、より生産的な議論が展開されるかもしれない。
読む時間がなくなるということ
そして、議事録がないということは、それを読む時間がなくなるということ。会議後に長々と議事録を読み返す時間が節約できれば、その分他の仕事に時間を割くことができる。これは、特に忙しいビジネスパーソンにとっては、大きなメリットだろう。
議事録がない世界のリスク
ただし、議事録がない世界には、確かにリスクも伴う。重要な決定や約束事が口頭でのみ交わされるため、後で「そんなことは言ってない」というトラブルが起きる可能性がある。また、新しいメンバーがチームに加わったときの情報共有が難しくなることも否めない。
だから、完全に議事録をなくすのではなく、その形を変える必要があるかもしれない。例えば、重要なポイントだけを記録する「アクションログ」のようなものにする。または、会議の内容を要約して共有する「会議のハイライト」という形も考えられる。これなら、重要な情報は残しつつ、会議の効率化も図れるだろう。
会議の本質
最後に、議事録のない世界を考えることは、実際に議事録を廃止することを提案しているわけではない。むしろ、会議の本質について考え直すきっかけになればいい。何のために会議を開いているのか、本当に必要な情報は何か、そして、その情報をどのように共有し、活用するのか。これらの問いに対する新たな答えを見つけるための一歩として、議事録のない世界を想像してみるのも一つの方法かもしれない。