書評:叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング

本・映画・Audible

どうもTarfです。
本日は子育て本書評。子育て本って表紙がキラキラしてて、ちょっと大のおっさんが読むのは恥ずかしいんですが、読みやすい割りに大人にも当てはまるなと思ったりして面白いです。
 
[amazonjs asin=”4046017309″ locale=”JP” title=”叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング (中経の文庫)”] 

結果から言えば星4つ(満点5)

”聞く”という当たり前のようで非常に難しいスキルを、一つ一つの子育てあるあるを例にして、どのように対応すべきか、非常に分かりやすく説明しています。日々悩んでいる親御さんからしたら、この本を読むことで、そんなことで悩まなくてもいいんだと気づけることもあると思います。
 
私も言われるまでも無く分かっていることでも、そのときの気分とか、状況でたまに実践できないことがある項目などがあり、日々振り返らないといけないと気づきました。こういうのは日々の戦いなのです。

 

カテゴリー分けは占い好きの親には受けるが、非常に危険

※唯一のマイナス点なのであえて書いておきます。本全体としては合格点です。
 
マイナスの理由は最初のほうに出てくる子供のカテゴリーわけです。他のレビューを見るとこれが良いと言っている人もいましたが、私はこのカテゴリーは危険だと感じました。
 
外交的⇔内向的、個人中心⇔全体中心を縦横の軸にとり4つの分類に分けています。血液型占いになれた日本人からすると、非常に分かりやすく良いような気がしますが、そもそも子供にレッテル貼りをするという行為が危険です。仮に間違った分類をしたら対応を間違えます。
 
しかも外交的な人間にも内向的な要素があったり、逆もしかりで一概にこの人はどのような人とカテゴライズすることは難しいでしょう。
 
また分類自体が正しかったとしても、それをそう認識してしまうことで、その傾向を強めてしまうことがあるかもしれません。内向的な子であっても、外交的要素を後天的に取り入れていくのは有り得るでしょうし、思い込むことで将来の可能性をつんでしまいかねません
 
特にこういう本を読むのって、悩みを抱えてたりして、影響されやすい状況になっている人もいると思うんです。(めっちゃ自分も読んでいますが)そういう人にこういう書き方をするのはどうかなと思います。
 
ただこの部分はホントに最初の付け足し程度で、後は非常に分かりやすい説明が実例と共に載っていましたので、他の書籍との差別化のため無理して載せたのかなという気がしないでもないです。
 
以下は納得した点を何点かご紹介。
 

比べないで違いを見る

まさに先日自分が書いていた比較しないことの重要性だ、と頷いてしまいました。私の書いた記事はこれです。
 

実況中継、オウム返し

 
見ているというサインを出すことがよいのだということです。まさにそうだと思います。またこれは非常にやりやすいテクニックでもあります。
 
実は私はこれをよく大人相手に使います。
 
たまにいるんですが、大人でも「これすごいだろ」とか、ほめてほめて光線をあからさまに出してくる承認欲求の強い人がいます。ただ私はあからさまに「すごいですね」とか言うのが例えお世辞であっても苦手なので、そういうときは単に事実を述べることにしています。たとえばモノだったら、「めっちゃ赤いですね」とか「大きいですね」とか、単なる事実を描写するんです。
 
相当ひねくれている人でもない限りは何事も無く突破できます。
 
子供も同じですね。そもそも子供がしていることは、本人にはすごいことでも、大人からしたらそうでもないことが多いので、それを心の底から驚きをもって対応するのは難しいんです。
だから単に実況中継をするというのは親にとってもいいなと思います。
  

叱っているのに笑っている。わざと”いたずら”するのは、、、

親が慌てているのが面白いから子供はやってしまうんです。
 
あれだ、好きな子にいたずらする、あれですね。
 
まぁ言われなくてもこれはわかりますが、それでもよく妻がイライラしています。私は言うほど気にならないのでいいんですが、もしイライラして怒ってしまうような人は、少なくともこの事実を知っているだけでも、多少は自分を抑えられるんじゃないでしょうか。
 
ちなみにこれは小さいうちで、4歳ぐらいから対応が変わるらしいです。そりゃそうですよね。中学生でこれをやっていたら、、、ちょっと考えものです。
 

まとめ

既に何冊か子育て系の本を読みましたが、どれも子供の気持ちに寄り添い、子供の挙動の裏に隠れている心理を説明し、合理的な親の対応の仕方を書いてあります。
 
書いてあることは無理なく理解できると思いますが、実践となると話は別でしょう。何度も読んで、きちんと腹落ちさせて、一つ一つでいいからやっていくしかないですね。
 
少なくとも失敗したとしても、あとから気づければとりあえず前進しているというかんじでしょうか。
 
私もがんばっていきます。
 
わっしょい

タイトルとURLをコピーしました