おすすめ本:多動日記/高城剛。一箇所にとどまらない異常な移動狂

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ハイパークリエーター 高城剛

拝啓 高城剛 様
 
今まで高城様を誤解していたようです。
大変失礼致しました。
 
ハイパークリエイター等という浮ついた肩書きをもち、誰もが憧れる有名女優と結婚し、数年後すぐに離婚。世界を飛び回りながら何やらノマド的生活をしている、なんだかよくわからない胡散臭い御仁。
 
そのように思っておりました。
 
まぁ結婚の件は単なる事実であり、それ以上でもそれ以下でもありませんが、一言付け加えるなら、胡散臭くも稼がれているという印象でした。

多動するという生き方、多動日記

 
さて前置きが長くなりました。
 
多動日記、拝読させて頂きました。
非常に共感するところ多く、最後まで一気に読みきってしまいました。ありがとうございます。
 
そこから窺い知れた高城様は、聡明でありながら驕ることなく、単に、純粋に、興味のあることに邁進し、それを実現するために努力を怠らず、何より人生を楽しんでいるということ。
 
胡散臭かろうが、なんだろうが、それは周囲が(ここでは私しかいませんが)勝手に貼り付けたレッテル。人生楽しんだ者勝ちです。
 

多動したくなるのは病気?性質?

多動症という性質があるのですね。驚きましたが、腑に落ちました。
 
私にも多動症の気があるようで、幼少の頃より旅が好き(同じところにいられない)、本は同時に何冊も読み、映画も相当面白いものでないと2時間は耐えられず。しかも終わった後はすぐに内容を忘れてしまいます。
 
最近は特に本も映画もデータ化されていますので、便利なようで、一本一本の有り難みが薄れてしまいました。良いような悪いような。
 
まぁそれにしても高城様には比べるほどもありませんが、自分のこのような性質をしっておくというのも、これからの人生を考える上で重要なことなのでしょう。

自分の存在なんて高が知れている

そして作中にこんな記載がありました。
 
自分がどこにいるのか分からなくなる上に、自分の存在そのものに違和感を覚えることがある
これには、驚きというか、同じ感覚の人がいるんだと嬉しくなりました。
 
特に旅をしていると、自分を知る人なんて誰もいないわけで、そこに一種の安堵感というか、開放感というか、自分が自然に溶け込んだようなそんな感じになります。
 
それが旅をする理由なような気がします。
 
私もこんな性格なので長いこと実家ではない永住の地を求めてきましたが、どこに行っても住めば都。良い所もあれば、悪いところもあって、どんなに素晴らしい景色だって一生をそこで過ごすかと言われれば、それはご遠慮したいと思うわけです。
 
ということで、最近になってようやく、複数の場所を拠点に生きて、残りを旅する、そんな生き方のほうが性に合っているのではと思うようになっていますが、あとは稼ぎの方をどうするか。これは切実な問題。

今回は欧州編「健康と平和」。次回はアジア編。

高城様の多動症っぷりは私のその比ではなく、私は結局日本のがんじがらめの体制の中に身を置く者。比べるのもおこがましいのは重々も承知しておりますが、いつの日か、私も”胡散臭い”の称号をえるべく邁進していきたいと思います。
 
今回の著作は欧州編「健康と平和」がテーマということで、確かに生活スタイル、食事、生き方に関する示唆が散りばめられていました。
 
ただいくら玄米が食べたいからといって炊飯器を海外にまで持ち歩くのは、どう考えても無理があるような気がします。これは高城様ぐらいの境地に達したものが出来る所業です。
 
次回はアジア編ということで楽しみにしております。
 
末筆ながら高城様のご健康の程、心よりお祈り申し上げます。
 
敬具 
 
わっしょい
 
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