どうもTarfです。
現在転職先で1年以上経過し、想定内、想定外についてポジティブ、ネガティブありました。
そして振り返ると、何となく転職活動していたけど、もっとこの辺意識して見ておくべきだったなと反省するところあり、別に転職するわけでなくても、もう一度自分の人生棚卸しする上でも総括しておいたほうがいいなと思ったわけです。
何をしたいのか言語化するススメ
この言語化という行為、意外と過小評価されている気がします。(勝手に自分がしてたんですけど)
給料・福利厚生・生活費を明確にする
給料って明確に数字でわかります。それなのに私は自分の最低限の基準がかなり曖昧でした。
ちなみに一般的に給料がどのように決まるかというと、生活費なんです。
これは結構勘違いしている人が多いと思うんですが、給料は成果とか能力に対して支払われるという幻想を抱いています。もちろん実際にそういう実力社会で生き抜いている人もいますが、多くの日本のサラリーマンの給料は生活費をベースに決められているはずなんです。
それで何がいけなかったかっていうと、私自身自分の生活費がどのくらいいるのか明確な数字で答えられませんでした。「xx万だと少ないけど、やりたいことだったら頑張る」とか精神論が結構な割合で入ってくるんです。
もちろん本当にやりたいことがあるんだったら、それはそれでいいんですが、交渉、調整は具体的な条件が出た後にすれば良い話で、最初の段階としては自分の明確な数字を出すという作業は必要です。
恥ずかしながら、前職での年収ですら明確に答えられませんでした。今更ながら反省。
住む場所・生活条件を可能な限りシミュレーションする
仕事だと、投資とか判断が必要な場面では何パターンもシミュレーションするのに、自分のこととなると頭の中で適当に計算して、雰囲気で決断してしまいます。
恐らく私だけでなく、多くの人がこういうことをしているはず。
もちろん未来のこと、知らない会社のことなので、わからないことだらけなんですが、だから何パターンも作ってシミュレーションするんです。
住む場所とか、出張の数、残業の頻度、仕事の仕方。可能な限り数字化する。もし分からなければ面接で聞いたらいいんです。でもそれを言語化していないと質問、交渉すらできない。またまた反省。
残業とか、給与のことを聞かれるのを嫌う会社もあると思いますけど、そんなとこは入らないほうが良いのでフィルタリングにもなります。
学生から学んだ、当たり前の非常識
ちょっと脱線しますが、実は転職活動しているときに、新卒で就職活動をしている若者と話す機会がありました。
彼は帰国子女で、日本語には問題がないものの、教育を日本で受けたことがなかったため、あえて日本で働いて、日本の文化をきちんと理解したいという素晴らしい青年です。
そして就活も一段落して、内定を貰ったらしいのですが、なんと彼は内定先と給料の交渉をするというのです。日本人の感覚したら信じられませんが、よくよく考えたら普通の話。
特に彼は「会社の近くに住みたい(仕事頑張るというアピール)。そうすると家賃が高くなる」「新卒ではあるが、同種のインターン経験があるので、経験者として扱って欲しい」という理由を考えていました。
そしてこの交渉が上手くいくとは思えないけど、失敗しても損はないという至極全うなスタンスです。
先輩としてアドバイスするどころか、学ぶところしかありませんでした。実際には私は全然その学びを活かす事ができませんでしたが。またまた反省。
本当にやりたいことを明確にする
色々条件を見ていると、これもあれもと欲しくなるのが人の常。
最初は「xxをやりたい」とかあるかもしれませんが、ここは「働く環境がよさそう」だとか、「働いている人がよさそう」だとか条件がどんどん増えてきます。
もちろん色んな条件を確認するのは必要なことです。でも何のためにが疎かにならないようにしないと、結局給料がよいだけとか、雰囲気がよいだけで、何のための転職だったんだっけになりかねない。
絶対やりたいことは何か。
あったらよいことは何か。
絶対にやりたくないことは何か。
やりたくないけど妥協できるポイントはどこか。
実際に絶対にやりたい事と、やりたくない事が共存する場合も考えられます。この辺を明確にしておかないと、何となく”やりたい”に流されたり、”やりたくない”に流されたりするんです。
この”やりたい”、”やりたくない”も微妙で、「やりたい」だって3年続けていたら飽きないか、「やりたくない」も1年だったら我慢できないか、等と色々と条件が出てきます。
その辺も含めて条件確認が出来るともっと転職活動が有意義だったなと思うんです。
リサーチのススメ
また当たり前の事を書いている自分に驚きです。なぜってその当たり前をサボっていたんです。
特に私の場合は業界と職種を変えるものだったので本当はもっとリサーチをすべきだったんです。
私は頭でっかちに「商材はどうでもいい。働く環境が重要」とか言っていたんですが、商材が変わると業界とか、会社の雰囲気も変わるんです。今はその辺への適応が難しいと感じているところです。
業界で変わる社風と考え方
特に今の環境が嫌だと思い変える場合、意外と良いところは気づきにくい。だからそのよかったところが移った先で失われる可能性があるんですね。
こういうのもリストにしておいて、一つ一つチェックしておかないと、当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなる事だってあるかもしれません。
例えば前職であるIT業界は結構どう働くかっていうのが重要だったんです。これはある意味当たり前でITってサービスを売っているので、各個人とか、業務自体の効率を上げることが利益を上げることなんです。
でも現在製造業に来て、製造業の花形はやっぱり製造するところなんです(開発も含みます)。そうすると人の働き方っていうよりも効率のよい製造、画期的な開発の重要性が先に来て働き方には意外なほどに鈍感なんです。(これがトヨタとかのトップ企業だと違うと思いますが)
もちろん同じ業界の会社が全て同じとは言えないまでも多少は雰囲気みたいのが分かるんじゃないかと思います。あらゆる方法を駆使して色んな人の、色んな言葉を集めるべきでしょう。
勝手な思い込みで判断しない
これは上記の言語化するをしないと陥ります。
例えば給料がxxx万円。これは悪意が無い限りは数字のままな訳です。
ただ例えば社員数10人って聞くと、「小さい会社だな。まだ立ち上げたばかりかな」とかいろいろと思い込みが発生します。私はこれで結構想定しすぎてしまいました。だから事実と想定を明確に分けることが重要だと気づきました。反省。
例えば「社員数10名」は事実、「社員数10名だから裁量が大きい」は想定。
あと面接の中で、会社の人がxxと言ったかは事実かどうかは分からないわけです。これは事実ではなく、単なる一意見にすぎません。
例えば「うちは裁量は大きい会社だよ」と、こんな発言があったとして、これは黄色信号です。まずこの人の大きい、小さいの基準がどこにあるのかが分からない。そしてこの人の裁量は大きいかもしれないけど、それを自分も許されるのかがわからない。
もちろん会話なので、具体的に教えてくださいと質問すれば良いし、普通に答えが返ってくるかもしれないけれど、結構この思い込みのマジックにやられるのです。
相談するのススメ
私相談が苦手なんです。だって知らない人間がなんで自分のあれこれに、どうこう言えるんだって思うんです。だから相談とかほとんどしませんでした。
親とか友人が一番よくない相談相手だと思っています。自分の価値観で好き勝手言うからですね。
でもやっぱり第三者の意見は大事だと思います。結局それはどれだけ客観的な意見かなんです。
家族(パートナー)への相談は必須
客観的でない意見として尊重すべきは、パートナーの意見です。これは完全に運命共同体なので当たり前でしょう。
たまに妻ブロックとか言って、後で妻からの許可が下りなくて転職できませんでしたって聞きますけど、全く理解できません。そこは最初に突破しておくべきところだと思うんです。
まぁこの辺は各家庭の関係性がありますから、ある程度具体的条件が揃わないと話が出来ない家庭もあるのかもしれません。十人十色、家族も色々。それでも話した方がいいとは思います。
転職エージェントは相談相手ではない。条件を確認する相手
さて転職の場合みんなわからないんで誰に相談するかって言うと、転職エージェントです。
でも彼らも内情は知りません。表面上はああだ、こうだいいますけど。
もちろん表面情報はそれはそれで重要なので、十二分に活用すべきですが、あまり頼りすぎてもよいことはありません。別にバカにしているわけでは無くて役割の話です。
ただその表面的な仕事ですらきちんとしてくれない人も多いので、つかず離れずの距離で何人かの人と付き合うのがよいでしょう。
会社の内部の人、業界の人が最良の相談相手
そこで、やっておいた方がよかったと思うのが、独自に関係会社の人に話を聞くこと。
なんだかんだいって人間関係が働く上で一番大切ですから。こればっかりは実際に働いている人に聞くしかないです。
ただ驚くほどほとんどの企業が働いている社員に会わせてくれません。私もとある企業の最後の面接で、一人でもいいので一緒に働く同僚の人に会いたいっていったのに、結局出てきたのは既に会っている面接した上司となる人。なんでこんなに隠したがるんだろう。
正直その会社は一見するとよいところだったので、こういう情報を隠す場面が垣間見えたので、最終的にはお断りした次第です。
でもやるだけやるのは必要でしょう。この情報ほど有用なものは無いと思います。人間嘘を言っていれば何となく分かりますから。
最後に
次はもう少し効率的に転職活動が出来る自信があります。でもそれは良い転職先が見つかることを保証するものではないです。ですので転職活動はもういいかなとも思います。
どんなに準備に準備を重ねても、分からないことは分からないし、準備をしなくても、雰囲気がいいというだけで上手くいくかもしれない。
というわけで次は目下策を練り中です。起業できるほどのエネルギーも、ネタもありませんが、楽しく生きていける道は色々あると思うんです。
ちなみに転職本ではないけど、以下の本が面白い。すごい難解ですが、組織を考える上でこういう思考法を持っておくことは大事だと思うんです。転職に限らずあらゆる場面で有用と思います。
そのうちブログでまとめてみます。
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わっしょい