いやはや、最近ブログがご無沙汰で至極恐縮です。
ただ以前までのサボりと決定的に違うのは、書くこと自体をサボっていたわけではないんです。
記事をとあるWebメディアに書くことになって、たった一つの記事なんだけど、外向けに出すんでそれなりにしっかり書かなきゃいけないから、時間がかかる、時間がかかる。
それで推敲に推敲を重ねた末に出したものが、ほぼほぼ全書き直しとなり、これが更に時間がかかる、時間がかかる。
でもモノをきちんと書くという経験をすると、やはり得るところも多い。もちろんまだまだ至らないわけですが、”文章を書く”ことは私生活でも、仕事でもあらゆる場面に誰もが必要となる必須スキルなのです。
会話にしたって、文章がきちんと書ける人というのは、矛盾点を見つけたり、構成を考えたりするのが上手いものです。
文章を書く際に参考にした書籍
今回きちんと書くということ、選んだネタがかなり書きにくかったことから、文章の書き方的な本を何冊か当たりました。そしてこれらが当たり前の事を当たり前に書いてあって身に染みるんです。
思えば普通に学校を卒業して社会人している人は、例外なく物凄い量の文章を読んで、書いてきているので変に自分はある程度書けるはずという自信とも過信ともつかない思い込みがあるんです(自分)。
だから小説は無理でも、それなりに文章は書けると思っていると思うんですが、これが驚くほど基本が出来ていない。これを修正するのは、もう反復練習しかないわけです。
ということで、参考にした書籍は以下の通り。
[amazonjs asin=”4865430091″ locale=”JP” title=”読まれるための文章読本 – めざせ! 伝わる文章の達人 (MyISBN – デザインエッグ社)”]
ついついやってしまいがちな文章を書く上でのあるあるを書いてあります。色々書いてあって、自分もやってしまうなと思っていたけど、一番はついつい難しい言葉を使って説明を長くしてしまうこと。文章はとにかく短くした方が分かりやすいのは、その通りです。
でもそれが出来ないんです。
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こちらも細かな技術を紹介してくれています。例があるので理解しやすい。全てを実践できるわけではないですが、一度読んだことがあるというのが自分の血肉になります。
既に知っているものから、知っていても実践できていないものまであると思うので、目次見ながらたまに見返すとよいタイプ。何より安いのがいい。
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文章の構成という点において非常に参考になります。エッセイに焦点を当てているけど、起承転結という学生時代に何度となく聞いたであろう点をもう一度説明してもらえます。しかも出来ている例、出来ていない例まで紹介されていて分かりやすい。
まだまだ実践が出来ているわけではないけど、この本を読んでよかったと思える一冊。
素直に自分のライティングスキルを見直す
ちなみにたまにこういう本のレビューを読むと、”こんなの当たり前の事だ”とか言っている人がいるんですが、その当たり前がみんな出来ていないから、こんなに読み難い文章が氾濫しているんでしょう。
まぁ完全に自分が真摯に向き合えずにいい年になってしまったってだけなんですが、世の中の人には同じ轍は踏んで欲しくないわけです。そしてもっと面白い記事が増えればいいなと思う今日この頃です。
真摯に当たり前に向き合うところから始まるのです。
基礎力向上のススメ
基礎力の大事さに気づきました。いまさら。
圧倒的に基礎が足りていない。恐らく世間の文章を読む限り、これを自信もって基礎が出来ているといえる人は、余程の書き手か、ただの妄信家のどちらかでしょう。
少し前にブログの書き方という本も読みましたし、ネットを調べればその類のサイトも数多くあります。思えばブログの書き方というのも世の中に散乱しています。
XXX文字書くべき。
結論は最初に。
一段落は短くまとめて。
どれも至極納得のいくものですが、やはりまずは文章を書く基礎が出来ていないブログはそれだけで読み難かったり、たまたまよい記事が書けてもそれが続かない。
やはりまずは文章の基礎をつけてから応用していくのが、王道であり近道。
文章の構成のススメ
未だにこれをないがしろにしています。
頭の中に書きたいこと(現在書いているこの記事も含む)が出てくると、とりあえず書き出してしまうんです。
でもやっぱりどこに一番書きたいことを持ってくるか、もしくは単なる羅列にするかなど、それなりに考えて書かれた文章は読みやすいし、面白い。
これは半分癖のようなものな気がします。まず考える、当たり前のようでこれが重要です。
限界まで推敲するのススメ
思えば、ブログは何となく書き始めて、何となく書き終えてもそれなりの形になるものです。
でももう一度読み直すことで劇的に読みやすくなります。どれほどの書き手でもない限り、一発目で読める文章を書ける人など皆無でしょう。
何度も読む中で、誤字脱字の修正は勿論、例を加えたり、構成を変えたりすることで同じ内容で書いているはずなのにいい感じに読みやすくなってきます。
しかも一度ではなく、二度三度。出来れば10回以上繰り返して。最早何がいいんだか、悪いんだかわからないぐらいになったら良いようです。基本的に自分の文章なんで、最初は良いような気がするんです。でも何度も読んでいると”何か違う感”に囚われる、これが重要です。
時間をかけるのススメ
今回書いていて思いましたが、やはりそれなりの時間をかけると洗練度が変わります。これと”限界まで推敲する”は似てはいますが、少し違います。ここでいいたいのは純粋に時間を空けるということです。
あの「夜に書いたラブレターは朝読むと恥ずかしい理論」です。言いたい事を的確に表現するワードが見つからないときも一晩経つと何事もなく書くことが出来たりします。
逆に言えば、それなりの時間をかけてそれ以上洗練されなければ、今の文章力はその程度ともいえます。
ただ無意味に時間をかけてもしょうがないです。練って考えて推敲して。たっぷり時間を掛けてそれで時間を空けるのです。そうするとある日ちょっと気の利いた言い回しとか、丸々要らない段落とか見つかるのです。
文章、言葉をもっと知るのススメ
単純に、表現力、語彙力不足とか、ミスをしたり、勘違いして覚えていたり、そもそもしらなかったり、そんな場面はいくらでもあります。加えて、例えばですます調で書いたり、体言止めをすると、どういう印象を与えるのか、知識としては知っていても、使い分けられるかというと自分の文章となると客観的に評価するのは難しいです。
実際に、このブログでも文体を度々変えています。
ですます調にすると読みやすいそうです。ただ自分の心の声みたいなものが、オブラートに包まれてしまって伝え辛い感じがするので、叫びたいときは口語がよいでしょう。
どちらが良いではなく、使い分けなんですが、何事もバランスというのは難しいものです。
ブログ、エッセイ、メール、プライベート、仕事。状況や場面において、文体だけでなくどのぐらいの長さが良いか、構成の仕方等も変わります。
ビジネスでは最初に結論を持ってくるのは良いかもしれませんが、小説でそれをしたら何の面白みもない。
仕事でもあえて結論を焦らす事が出来るのは、その状況をきちんと把握していないと出来ない芸当です。プレゼンなんかではよく使われます。
最後に。
結局どの本でもいわれていることですが、読み手にとって読みやすい、これを追求するしかないんです。
でもこれが本当に難しい。
どうしても書きたいことを優先してしまう。人間ですから。
こんなん書きながら結局私も自分の書きたいことを書いているに過ぎないのです。
そんな悟りが開けるのはいつの日でしょうか。
わっしょい