よく話題になる「就職するなら大企業? or ベンチャー?」論争。
まずはじめに言ってしまえば答えなんてなくて、それはその会社次第、個人次第、相性次第っって事なんだけど、私自身そのメリットデメリットを誤解していたなと思う。
そして気付いたこととしては、誤解を恐れずに言えば、何をしたらいいんだか分からない時点で、大企業に行く。明確にどうなりたいって道が分かっているんであれば、ベンチャーの方が良い、ということ。
まぁ私も大企業から中小企業に転職して、色々と気付くこともあるってわけ。いくつになっても新しい発見というのはあるものですな。
本当にベンチャーは圧倒的な経験が出来るか?
昔は(今でもかな)ベンチャーという響きに惹かれて、就職活動は軒並み社員数10名以下、大きくても100名を超えることはないような会社ばかり受けていた。
その理由は会社が小さいほうが、結果として出来る仕事の幅が広がるだろうというものだったけど、恐らくそれは一般論としては多分正しい。
あとはその一つ一つの経験が濃いかどうかって部分が圧倒的な経験に結びつく。そもそも”圧倒的な経験”ってなんやねんという突っ込みはここではさておくが、よくこういう表現を聞くわけです。聞かない人はさらりと流してください。
個性がモノを言う世界、ベンチャー
さて、ここでは一つ一つの経験の濃さって難しいのだが、それが出来る組織は案外少ないというか、それは完全に個人(経営者とか上司)に依存する。
どんなに小さな雑用でもそれに高い精度を求めて、それを繰り返せば人は成長する。ただ華やかな仕事でも適当にこなしていればそれなりだ。
精度、高いレベルをきちんと出来る人か判断できない
一見すると、ベンチャーや中小企業の上の方々は魅力的だ。押しが強くて、多額の決裁権を若くして持って、バイタリティがあって。
でもそれは表面的な一面。
決める権限を持っているかも知れないけど、人には決裁を任せられないだけかもしれないし、本来は引くべきところでも力でねじ伏せようとするかもしれない。
長所と短所は表裏一体。よくある話。
圧倒的な仕事量のある大企業
翻って 大企業と呼ばれる企業群。
実はベンチャーを志向していながら、たまたま一つだけ受けた社員数x万人、売り上げx兆円を越える大企業に新卒のときは入ってしまった。人生は何が起きるかわからん。
仕事はあらゆる面で細分化され、社内における関係者、部署の数も多い。責任区分を明確にし、各々は自分の所属する部署の、その中の自分の業務に集中する。
仕事のための仕事が多い世界
今ある仕事をうまく回すために社員はいる。そしてその環境を維持向上していくのだけでもかなりの労力を要する。
だから大企業在籍当時はもっと幅の広い仕事とか生産性のある仕事をしたいと思っていたっけな。
まぁ考えようによっては同じ種類の仕事量が大量にあるという観点で、大企業は訓練にはもってこい。そしてそれらは多くの場合でルール化され、洗練されているから仕事の精度は上がると思う。不必要なほどに。
もちろん同じ種類の仕事とはいえ、全く同じであるはずがないし、部署移動を経験すればそこは別世界。会社としても基本は3年スパンで人を回すようにしていたので、特に若いうちは色々な業務を経験することが出来る。
意外と普通の話、作業が出来ない小さい会社
今の会社はベンチャーというわけではないんだけど、まぁ所帯はそれなりに小さい、所謂中小企業というやつなのか。
そういう意味で出来ることと、出来ないことがあるというのはまぁある意味想定内だった。ただ大企業では当たり前に行われていた普通の会話、作業がされていないことが驚きだ。
例えばデータ処理、分析。別に統計の専門化がやるような事じゃない。普通にデータ集めて見やすくまとめたり、二つのデータソースをつき合わせて、問題がないか確認したり。
大企業だったら、多分こんなん新卒に投げて、確認してもらうレベル。だから例えば入社3年目クラスでこういう仕事が出来ない人間は少ない。もちろん得意、不得意はあるけど、少なくとも練習せざるを得ない環境は山ほどある。
ベンチャーは仕事の進め方、役割分担も雑。
大企業のときはむしろこれを決めすぎてしまうのがいけてないと思っていたけど、決めておかないと仕事って進まないんだな。
そんなん当たり前と言うことなかれ。本当に普通にそういう自体が発生するのがベンチャー。
ただ所帯が小さいからか最後は誰かが強権発動して何とかなっている感じ。
よく言えば柔軟、悪く言えばいい加減。しかも”たまに”こんな仕事をする感じではなくて、”いっつも”そんな感じ。
だから打合せでプロジェクトの進め方とか、役割分担の振り方が未だによくわからない。役割決めたのに、その人に仕事任せないとか、物事を順番に進めるという発想がない。
経験から、こんな感じでしょ、で物事が進む。
でも経験がなかったら?
それはそれは恐ろしい事態が発生するんでしょうね。
まとめ
だいぶ文章がとっちらかってきたけど、最近ブログ更新してなかったという理由で、とりあえずアップしてしまいます。
気が向いたら後で修正します。
まぁ要はベンチャーは、バラつきが大きいから、やりたいことが明確じゃないと周囲に流されて悪い方向に行った場合に修正しきれない。
大企業は資源は豊富だし、それなりの基礎はつくからとりあえずの平均値は目指せるけど、ベンチャーほどダイナミックな変化はない。
どちらも一長一短なれど結局はその人、その環境次第。
その環境でやれることを見つけて楽しんでいく力が何よりも大切です。
わっしょい