正社員にこだわる人たち。新しい働き方を考える。

仕事・キャリア

知り合いの若者が会社を辞めたらしい。地方の地方に位置するちょっと不思議な組織なのだけど、木材・建築業界界隈ではここがないと回らないというかなり重要な場所。

私もここで働くことに興味があったけど、通勤に時間がかかるため、リモートなら可能という提案?をしたのだけど、リモートって美味しいの?ぐらいのキョトンとした眼差しを向けられ、だめだった経緯がある。

その青年も移住組。詳しくは知らないけど、そのために一念発起して来たんだと思うことを考えると、なんだかなーと思わずにはいられない。

なぜ正社員を雇うか。

どこの会社も人が足りない、いい人材が欲しい。普通に考えれば何ら疑問も持たないこのフレーズ。ただ給料を聞いて、勤務条件を聞いて、納得。そりゃ人材なんて集まらないよ。

なんでこの条件でいい人材が、少なくとも普通人材でも人が集まると思っているんであろうか。それこそたまに知り合いのツテとか、たまたま興味がある若者にリーチできたとしても、長続きするわけもなく。人を雇うということを軽く見すぎているんではなかろうか。

バイト・業務委託から始めたらいいじゃないか

正社員というのは、重要な仕事だから、長く働いて欲しい、まぁ理由はわかる。でもそれってバイトでは無理なんだろうか

とりあえずアルバイトを同じ予算で数人雇いながら、雇う側としても、どんな風に人材育成をするのかとか、本当はどんな人材が適正なのかを見極めながら本当に長く働いてほしかったら給料上げていけばいいだけの話じゃないの。

そして本当に力のある人がいたら、当初予算なんて稼いでくれるはずだから、ケチケチせずに(時給100円アップとか意味ないからね)、設備投資抑えてでも、人材投資に回す。機械なんていつでも買えるけど、人材投資には時間がかかるんです。

移住を軽くみる地方行政の闇

同じ問題が移住にも言える。やたら簡単に移住って言うけどね、仮に独身で背負うものがないにしたって移住というのは簡単なもんじゃない。しかも失敗したらもう終わり。そんな挑戦の仕方、高いリスクを、なんで個人の側が負担しなければいけないのか。

もっとお手軽に、気楽に来て、合わなそうだったら帰っていく。そのぐらいの仕組みを行政側がつくっておかないと。

移住するには仕事がいる、だから正社員まで用意したのはまぁマシだとは思うけど、住む場所も、仕事も、来た早々逃げ場がないっていうのはそりゃ移住者にとっては厳しい。正に賭け。あたったらそりゃ幸せだけど、外れたときは悲惨。

変わらない社会

と、ちょっと残念なできごとだったけど、どっちかっていうと残念な形のほうがマジョリティだというのが現状。

人材不足だって言う業界、人は、社会のせいにする前に、その条件の悪さをきちんと認識したほうがいい。そしてその条件を普通においている自らの認識不足に気づかないと。

この落合陽一さんの働き方は異常ではあるのだけど、考え方、思想は非常に共感する。


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