明日やりたいことがあると幸せになれる。サザエさん症候群を回避する。

仕事・キャリア

明日やりたいことがある。
BBQでも、飲み会でも、アクティビティでもなく、単なる仕事。
 
特段忙しいわけじゃないが、終わらせたかった仕事があって、でもそれ以上やるとちょっと帰りが遅くなりそうだったので途中で切り上げた。
 
だから早くその仕事やりたいなと思う、それだけ。

地味な仕事にこそ価値観の源泉がある

 
仕事の中身はといえば、データを集めて、そのシミュレーションを走らせる。現段階ではとりあえずデータ集めして、シミュレーションの仕組みを理解しようというレベル。更に言えばこの辺の概要を人にも教える必要がある。
 
結構こういうの好き。
 
大きなプロジェクトというわけではないけど、地味にデータを集めて、Excelいじって、やりやすいように加工して、その結果に出てくる背景を見ようとする。
 
複雑な計算はコンピュータがやってくれる。自分は大枠で何がされているのか、意味しているのかを理解するだけ。
 
パワポはどんなに綺麗なプレゼン作っても徒労感と自己満足でしかないが、Excelはだんだんデータが研ぎ澄まされていく感じがある。悪くない。

やりたいことがあるという幸せ

そしてふと思う。
 
平日のど真ん中に明日やりたいことがある。これって結構幸せな状態なんじゃないか、と。しかも特別なイベントでも、趣味の習い事でもなんでもなくて仕事の地味な作業。
 
そして明日の、仕事が始まるか終わるかするその瞬間までこの状態は続くわけで、その状態というのはいわゆる幸せな状態というやつではないかと思ったり。
 
更に言えば、仮にその仕事で違うデータパターンを見つける。新しい業務の体制に合わせて異なるやり方を考える。データ収集をマクロで効率化する。仕事の拡がりなんて無限に考えられる。
 
そうしたら明日の終わりも、やりたいという状態のまま明後日を迎えられるんじゃないか。そしてその次の日も。
 
つまりこれを繰り返すと、もしかしたら延々と明日が待ち遠しくなるような、そんな幸せな状態が続くんじゃないか。

お腹一杯症候群

だがしかし、そうは問屋がおろさない。
 
なぜか。次から次へとやってくる新しいデータに、新しい業務に、そのうち帰りたいのに帰られなくなって、残業して、それでも終わらなくて、家に持ち帰って。
 
やりたかったはずの仕事が、やらなければならない仕事に早変わりし、そのうち作業にも目新しさはなくなり、面倒さが先にたつ。私も昨日今日入った新人ではないのでこんな経験は幾度となくしている。
 
大好きな焼肉だってスイーツだって、大量に、しかも食べなければならないものだとしたら苦痛でしかない。
 
まぁ少し違うと思うのは、今の会社は前の会社ほど忙しくないこと。こんなデータいじりだけしてる時間は前の会社ではなかった。さて、今後はどうなるか。

サザエさん症候群の結局のところ

日曜の夜6時30分の国民的アニメ番組、サザエさん。
 
まだやっているのだろうか。テレビを持たない身としてはよくわからないが、確認する限りはやっている模様。
 
ということは、未だに少なくない数のサザエさん症候群に悩む人がいるのではと推測する。
サザエさん症候群(サザエさんしょうこうぐん)とは、日曜日の夕方から深夜、「翌日からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称である
Source: Wikipedia
 
これの何が不幸せって。明日、”しなければならない”事があるということ。それはもちろん面白くないことという前提があるんだろうけど、その中身はそこまで重要じゃないんじゃないか。

問題なのはみんなお腹一杯ってことなんだ。

 
お腹一杯なのに、もっと食べろ、あれもこれもと強制される。こんなに大変なことはない。しかも日曜日の夜には、明日何をさせられるかが大体分かっている。
 
英語でお腹一杯なら、別バラで数学をやれ。
 
データ集めでお腹一杯なら、別バラで資料を作れ。
 
もちろん全部食べられる人もいる。全部食べてもなお欲しがる人もいる。でも小食の人だって、肉が嫌いな人だっている。
 
楽しめる範囲で、出来ることをして、食べられるものを食べたらいいんじゃないのか。

明日やりたいことを増やせる自分を作る

明日、やりたいことがある。読みたい本がある。会いたい人がいる。一つでもやりたいことを作る。まずはそれが幸せを作る事だと知ること。それを作る努力をしてみる。
 
それは言い換えると、自分の裁量をもって決められることを増やすこと。
 
出来ればそれがやらなければいけないことに繋がるといい。そうするとやらなければいけないことが、少しやりたいことになる。かもしれない。
 
例えばデータ分析が嫌いな人。ゲームを作ってみる。ゲーム作りはプログラミングが必要になる。最近は結構手軽に簡単なものだったら作れるように、敷居がだいぶ低くなっている。
 
そうしたら数字の関係性とか、作業の効率性とか、色々見えてくるものもあるんじゃないか。

自分の裁量でお腹一杯食べたら良い

 
まぁそうそう上手くはいかない。だってそもそもの原因は詰め込むことにあるんだから。
 
だったら人に詰め込まれる前に、自分で詰め込んで、あたかもお腹一杯を装ったら良いんだ。
 
とかく日本人は詰め込むのが好きで、余裕がある人、休んでいる人を罪人のような視線で見てしまう。そんな人を見ると詰め込みたくなるんだ。
 
だから私お腹一杯ですよ。それでも私は私の裁量でデザートも食べてますよってアピールするんだ。データ分析だけじゃなくて、資料も作ってますよ、会議もしてますよって。
 
これはサボりじゃない。でも自分が一杯になる前にコントロールしないといけないけど。
 
更に言えば私は腹八分目で生きていきますけどね。
 
わっしょい。

タイトルとURLをコピーしました