英語に挫折し、日本に帰り、日本語から学ぶ。

仕事・キャリア

数年前のこと。
 
海外ビジネス留学をするために、寝る間を惜しんで英語の勉強をしていた。その前からある程度英語は使っていたので、多少の覚えもあったのだが、留学となると話が違う。
 
語学留学ではなく、ビジネス留学。
 
普通に英語が出来る前提で勉強するわけで、一から勉強しなおす勢いだった。
 

毎日英語漬け。それでもアイアム日本人

 
朝起きてからスカイプ英会話レッスン。移動中は英語のラジオをひたすら聞き続け、試験対策アプリを5分10分の隙間時間にやって、仕事が終わってから寝るまではひたすら問題集をとく。
 
土日は朝から英語塾に行くか、予定がなければ図書館、カフェにこもりひたすら勉強。特訓特訓。
 
そこまで勉強した甲斐もあってか、何とか試験には合格。
 
とはいっても一番悲惨なのが留学してから。留学したからといって英語がいきなり上手くなるわけではなく、日々の授業に必死で食らい付きながら、まだまだ勉強勉強。
 
所詮えいご。されど英語。

永遠に晴れない苦手意識

そこまでやっても、それだけやったからなのか、英語には苦手意識がある。
 
正直周りにはもっと勉強していた人がいる。
 
そういう意味では自分だからこそわかる、自分のやれなかった部分(怠けた)、もっと出来る部分があるのも分かっている。
 
だから伸び代があるというのはわかるのだが、この年になって、英語力云々で伸び代があるって別に嬉しくもない。喜んでる場合じゃない。
 
もちろん勉強量云々ではなくて、もっと出来る人もいるけど、そんなん言い出したらNativeだったら小学生でも私より流暢に英語が喋れる。

人生は有限。英語はやっぱり所詮ツール。

 
そんな勉強まみれの環境、時期も一区切りつき、現在は日本で、日本語ベースのお仕事。
 
海外出張、英語コミュニケーションは普通にあるけど、まぁそこまで流暢な英語は求められていない。
 
だからというわけではないが、英語の勉強をほとんどしていない。帰国してすぐには何とか維持ぐらいは出来るようにスカイプオンラインレッスンを入れようとしたが、どうにも生活の中に織り込めない。
 
生活の中にルーティンとして入れられないと、続けられない。だからいっその事英語については諦めた。
 
人生にはやるべきことが山ほどある。と、そう思う。というより、やりたいことか。本当にやるべきことなんて、誰かが決めただけにすぎない。今日の会議みたいに。

日本語で、思考したい。

前置きが長くなった。
 
最近日本語で書くのが、読むのが、考えるのが面白い。
 
英語を勉強しないだけならまだしも、ここにきて読む本はことごとく日本語。映画もあえて邦画を選ぶ。
 
そして思う。日本語は素晴らしい。I Love Japanese.
 
別に言語として他の言語より素晴らしいというわけではない。日本人として生まれ、日本語を母国語に持ったものにとって、これほど素晴らしい言語はないということ。
 
ただ知っておかないといけない。母国語としての日本語ですら、100%使いこなせるわけではないということ。
 
恐らく50%か下手したらもっと下回るか。
 
語彙力、用法はもとより、これだけとっ散らかった文章を書いていることも、それよりも私の頭の中はとっ散らかっているということも、それを如実に物語る。

忖度(そんたく)っていうのは、なかなか出来るものじゃない

どこぞの誰かが忖度した、してないって騒いでたけど、なかなか出来るもんじゃないよ、忖度ってのは。
 
結構人ってのはいい加減に生きているわけで、仮に日本人であって、日本語を母国語として使っている人であってもきちんと言葉の違いから状況を”忖度”して、思考して、熟考して、配慮して喋っている人ってどれだけいるのだろうかって話。
 
感情任せに、快楽任せに生きていたら、それは片言の英語で生きるように、むしろそれよりもひどいレベルなんじゃないのかな。
 
というわけで早く忖度できる大人になりたいと願う、そんな中年男子なのです。
 
わっしょい

タイトルとURLをコピーしました